【街ドク】街のお医者さんガイド

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眼科


 

◎ 頭痛、吐き気は緑内障の症状の一つ
緑内障の中でも最も怖いのは急性緑内障です。その治療は一刻をあらそい、適切な治療を行わなければ、数日で失明することもあるからです。
 原因は、虹彩が後ろから押されて、主に虹彩の前方部分で流れている房水と呼ばれる水の排出口をふさぐために、房水が目の中の前房というところにたまり、眼圧が急激に上昇することが原因です。発生頻度が高い条件には正視~遠視の視力が良い方で、男女比では女性が男性の二倍と多く発生します。その理由は、共に眼球が小さい構造であることが原因となっています。
 年齢では50歳以上の方が多く、加齢と共に水晶体がだんだん厚くなり、前房部分がますます狭くなるためです。このように、中年以降の女性に多い病気ですが視力が良く遠視ぎみの50歳以上の男性も注意が必要です。
 また、夜間に起こりやすく、それは夜暗いところでは光をたくさん取り入れようと、虹彩の中央にある瞳孔(ひとみ)が広がって(散瞳)虹彩がふくらみ、排出口をふさぐためです。
 その症状ですが、頭痛、吐き気などの全身症状が突然激しく現れるのが特徴です。中には割れるような頭痛、腹痛、嘔吐などの発症で眼科ではなく内科に緊急受診される方も少なくありません。そのため診断や治療が遅れることがよくあります。

(セントラル眼科・渡辺 邦彦院長/行徳新聞200900529号)


 

◎ 最近の白内障手術
当院の日帰り白内障手術も1080件となりました。最近の白内障手術は次第に小さな切開で行われるようになってきました。当院でも2ミリ大の小切開術が行われています。
 その理由には次のようなものが挙げられます。
1…切開創が小さくなればなるほど手術後の乱視の発生を抑えることができる。
2…1000例中に、一例に起こりうるといわれる切開創からの感染による術後感染症の発症をより少なく抑えることが可能となる。
3…術後の回復が早いため術後に使用する薬を減らすことができる等々多くの利点があります。
 しかし、そのためには難易度の高い手術手技が必要となります。現在1ミリ大での極小切開の手術も研究されていますが、器具の開発も必要となるため、実際に行われるようになるにはもう少し時間がかかりそうです。

(セントラル眼科・渡辺 邦彦院長/行徳新聞20090424号)


 

◎ 春は視力検査のシーズンこの機会に眼の検査も受けてみませんか?
大分暖かくなり春めいてまいりました。新入学や新社会人として、新しいスタートを迎えるこの季節、生活習慣も大きく変化します。体調の管理をしっかりと行うことも大切です。学校や会社での健康診断の多い時期ですが、受けただけで済ませていませんか?
 視力検査の結果、視力が低下している場合や、眼の健康について問題があったら、眼科で詳しく検査しましょう。普段から健康な方ほど、専門医による健診の機会が少ないのも事実。目の病気も早期発見・早期治療が重要です。緑内障のようにゆっくりと視神経に障害がおこり、徐々に視野(見える範囲)が狭くなっていくような病気では、自覚症状をほとんど感じず、知らないうちに病気が進行していることも多くあります。せっかくの機会ですから眼の検査も受けてみませんか?お気軽にご相談ください。

(丹呉眼科院長・丹呉英介院長/葛西新聞20090410号)


 

◎ メガネ、コンタクトレンズの矯正に注意を
メガネやコンタクトレンズを使用して、視力矯正しなければならない近視の人が、しばしば原因不明の頭痛や時には吐き気、肩こり等で悩まされることがあります。
 様々な要因が考えられますが、まずは、ご自身が使用しているメガネやコンタクトレンズの度数が適当なのかどうか眼科専門医に相談されることをすすめます。
 その理由は、少なからず使用中のメガネやコンタクトレンズの度が強過ぎる「過矯正」が原因であるからです。
 もともと目がピントを合わせるには、毛様体と呼ばれている筋肉が近くを見る時には緊張し、遠くを見る時にはゆるんでいるのが正常の状態ですが、近視よりに調整された過矯正レンズを使用していると、遠くを見ている時にも毛様体筋が緊張したままになっているのです。
 このため目がリラックスする時間が無く、とても疲れてしまうのです。検眼の際に、どうしても一番はっきり見える気がするレンズの度を選びがちになりますが、その度が強すぎることがあることを頭に入れておいてください。
 現代人はパソコンを見たり、本を読んだりと、近くを見る時間が多く、度数の決定には近くも重視した度数を処方してもらうことがとても大切です。

(セントラル眼科・渡辺 邦彦院長/行徳新聞20090327号)


 

◎ 花粉の季節本格化。つらい症状、治療はしっかりと!
日毎暖かさを増し春めいてきました。気候が穏やかになり過ごしやすくなってまいりましたが、花粉症の方にはつらい季節の到来でもあります。花粉症の症状としては、まず目がかゆくなり、まぶたがはれぼったくなったり、白っぽい糸を引くような目やにが出たりします。かゆいのでこすったりかいたりするとさらに悪化し、白目や黒目を傷つけ目がゴロゴロしたり、かすんだり、まぶしく感じたり、痛みが出たりします。
花粉症の症状が出たら悪化しないように対症療法をきちんと行うことが大切です。薬を点眼または内服して症状がおさまったからといって花粉症が治ったわけではありません。根気よく治療を続ける事で次第に花粉に反応しにくくなり症状が軽くなっていきます。当院では花粉症の方につらい季節を少しでも楽にのりきっていただければと考えております。

(丹呉眼科院長・丹呉英介院長/葛西新聞20090313号)


 

◎ 花粉症への対策
花粉症の辛い季節が始まっています。花粉が目に入りますと、アレルゲンという物質を包み込んだ膜が破れ、アレルゲンを放出します。この物質が身体に過剰なアレルギー反応を引き起こし、目に侵入すると、強いカユミ、充血、異物感などの不快な症状を発生させます。
 その対策として、外出時の保護メガネがあります。メガネフレームと目の周りのすき間をなくしたもので、花粉の侵入を防ぎます。
 また、外出から帰った時に持ち込まれた衣類に付着した花粉です。家に入る前に玄関先で衣類をはたいてから入るという簡単な行為が、室内の花粉量の減少にとても役に立ちます。
 花粉の飛散時期により多少の違いはありますが、個々のアレルギー発症は毎年ほとんど同じような時期であることがわかってきました。このことを利用し、発症予定日の約2週間前より抗アレルギー剤を点眼し始めますと、花粉飛散後点眼開始例よりも掻痒感(カユミ)、充血、異物感などの症状が軽い状態で過ごすことが可能となります。
 この季節前投与は、最近出始めたたくさんの抗アレルギー点眼薬の中から最も自分に合う薬を見つけ出して投与することにより、より効果的なものとなります。

(セントラル眼科・渡辺 邦彦院長/行徳新聞20090227号)


 

◎ もう花粉は飛び始めています!
花粉症によるアレルギー性結膜炎は花粉が飛び始めますと症状が出始め、飛ぶ量が多くなりますと、さらに症状が強くなります。かきむしりたくなるような眼のかゆみ、充血、白っぽい糸をひくような目やに、まぶたの腫れ、白目の水ぶくれ、などとてもつらい症状です。
 毎年お悩みの方、なんだか今年からとお感じの方には、このつらい時期をすこしでも快適にのりきっていただきたいですね。わたしはそういった花粉症患者さんの治療のちょっとしたお手伝いをさせていただければと思っています。
 今春の都内の花粉飛散は例年同様で、昨年よりは一週間早い、バレンタインデーのころにもう始まっています。予測飛散量は昨春の8割程度ですが相変わらず多いものと見込まれますので決して気を抜かないでください。

(丹呉眼科院長・丹呉英介院長/葛西新聞20090220号)


 

Q 花粉症の治療は?
A 今年、関東地区の花粉の飛散量は例年以上で、2月中旬から飛び始めると言われています。現在症状のない方でも今年から発症する可能性があります。すでに症状のある方は、症状緩和のために抗アレルギー薬の点眼や内服をすぐに開始してください。症状が激しくなれば、抗ヒスタミン薬と副腎皮質ステロイド剤の点眼や内服などを追加します。ステロイド剤は強力に症状を改善しますが副作用も強く、長期間使っていると緑内障などの副作用が現われることがありますので、眼科医の指示に従って使用することが大切です。薬を使用して症状がおさまったからといって花粉症が治ったわけではありませんが、根気よく治療を続けると、次第にアレルゲンに反応しにくくなり、症状が軽くなっていきます。対応が遅れると強い症状が長引きます。早期の治療を心掛けましょう。

(かわばた眼科・川端 秀仁院長/浦安新聞20090213号)


 

◎ 自覚症状のない正常眼圧緑内障
 緑内障は、目の激しい痛みや頭痛、吐き気が急に発生する急性ものとゆっくり進行するタイプがあり、いずれも眼圧(眼球内の圧力)が高くなって視神経を圧迫するために起こる病気と思われていました。しかし最近、眼圧は正常なのに緑内障になる人が大勢見つかっています。
 病状の悪化に気付くのが遅れる理由は、眼圧が高くなって目が重くなったり、眼痛があったりするような症状もなく、最初は視野も外側から狭まり、視力も急に低下することがないからです。それに片方に異常があっても、もう片方で補うため、気付くのが遅くなります。
 原因は糖尿病、高(低)血圧症、心臓病などの病気でおこるのでは、と考えられていますが、まだよく分かっていません。
 また、眼圧は正常なので、眼底の奥にある視神経乳頭という場所の異常の有無を調べなければなりません。
 近年の疫学調査によって、わが国では正常眼圧緑内障が緑内障全体の約七割を占めることが知られ、緑内障発見の上での視神経検査の重要性について認識が高まっています。適切な治療をすれば進行は防げますので、四十歳を過ぎた方は一度、精密検査を受けることをお勧めします。

(セントラル眼科・渡辺 邦彦院長/行徳新聞20090123号)


 

Q 老視の進み方とメガネの選び方を教えてください。(50代女性)
A 老視は調節力(ピント合わせの力)が減少し、通常の近業作業(視距離30~40cm)が困難になる状態です。40歳位になると実用的に利用できる調節力が少なくなり老眼鏡の助けが必要になります。その後も調節力は減少し、55歳位になると調節力はほとんどなくなります。調節力が減少すると、明視距離(ピントが合う距離)が狭くなります。つまり老眼鏡を掛けると近くはよく見えるようになりますが、遠くは見えにくくなります。明視域を改善し、近くも遠くもある程度見えるよう考案されたものが遠近多焦点レンズです。多焦点レンズにはこのほか、中近レンズや近近レンズなどがあります。多焦点レンズには、独特の歪みや揺れ、コントラストが良くないなどの欠点もあります。老眼鏡は、明視したい範囲をよく考えて選ぶ必要があります。

(かわばた眼科・川端 秀仁院長/浦安新聞20081212号)


 

Q 知人が網膜剥離の手術を受けました。どのような症状があるのでしょうか? また、なにか予防策はありますか?
A 網膜剥離の前兆の症状として、「飛蚊症」があります。これは、目の前を蚊のような、あるいはゴミのようなものが飛んでいるように見えることを言います。これらの症状は急に現れるのが特徴です。次に「光視症」があります。これは、収縮した硝子体(眼球内のコラーゲン物質)が網膜を引っ張って刺激することで、視野のはじにキラキラした光や閃光が見えることを言います。そしてこの光はしばらく続きます。また、網膜剥離が起こると、視力が低下し、視野の一部が欠けてしまう視野欠損が現れるようになります。
たとえば、目の前に薄い墨を流したようなものが出現し、視野の一部を覆ってしまうこともあります。これらの症状がありましたら、できるだけ早い時期に眼科を受診してください。
 網膜剥離の予防ですが、日常的に目を強くこすったり、叩いたりすることもよくありません。また、加齢により、網膜と硝子体の間にすき間ができることがあり、これを後部硝子体剥離といい、網膜剥離の原因となります。40歳以上の方は眼底検査をおすすめします。
 ひと昔前は、網膜剥離は失明の危険性が高いおそろしい病気と考えられていましたが、現在では治療技術が進歩し、95%以上の方が視力や視野を回復し、もとの生活に戻ることができる時代になりました。しかし、発見が遅れますと、治療も回復も困難になりますので早期発見が大切です。

(セントラル眼科・渡辺 邦彦院長/行徳新聞20081128号)


 

Q 65歳の女性。最近、晴れた日に光をとてもまぶしく感じます。またメガネをかけても本が読みづらくなってきました。
A 眼の中でレンズの役割を果たしている水晶体は、透明で光をよく通します。ところが、年齢とともに水晶体のたんぱく質が変性し、次第に白く濁ってきます。これによって、視力の低下などの症状が現れるのが「白内障」です。
 明るい場所でまぶしく感じるのは白内障の代表的な症状です。
 水晶体の濁りは、時間とともに少しずつ進行するため、視力は徐々に低下していきます。それによって、本が読みにくいなど、日常生活に支障を来すようになります。
 白内障では治療として、必要に応じ眼内レンズを入れる手術が行われます。
 ただしまぶしさや視力低下の原因は黄斑変性症や緑内障などといった網膜や視神経の病気を合併していることもあります。
 早いうちに眼科専門医に診てもらいましょう。

(かわばた眼科・川端 秀仁院長/浦安新聞20081114号)


 

◎ 「眼底検査」の大切さ
 眼科を受診したり、健康診断を受けられた時、耳にする検査に『眼底検査』があります。
 この検査は眼球の奥の網膜と脈絡膜、視神経を見て、その病変を読み取るものです。
 では、なぜ、そのようなことができるのかと言いますと、目には光を通す角膜や水晶体(レンズ)という組織があり、そこから光を入れながら、眼球の奥(眼底)を見ることが可能なのです。
 従って、この検査によって、高コレステロールや中性脂肪値の高い方に見られる動脈硬化の状態、高血圧の方の血管の変化、糖尿病の方の眼底出血の有無や程度
の判定、網膜はく離や裂孔の有無、視神経乳頭部の血管の走行や脈絡膜の状態から緑内障の診断などなど、この紙面では書き切れないほど多くの情報を、この一つの検査で得ることができるのです。
 五十歳を過ぎた方は年に一度は『眼底検査』を受けられることをお勧めします。

(セントラル眼科・渡辺 邦彦院長/行徳新聞20081024号)


 

Q 視力が良くないため、コンタクトレンズ(以下CL)を使用していますが、老眼も加わり、うまく近くと遠くが見えず、頭が痛くなります。(40代女性)
A 近視でも、CLを装用して、遠くがよく見えるようにすると正視の人と同様老視の症状が出てきます。眼のピントは、自律神経により自動的に合うのですが、眼のレンズ(水晶体)が硬化してくると通常の神経信号ではピントが合わなくなり老視の症状が現れます。そこでさらにピントを合わせようとすると全身的な不調の原因になります。頭痛の症状もあるようですので、①CLの度数を弱くする。②片眼のみ度数を弱くして近くを見えるようにする。③遠近両用CLを試す。④CL装用上から必要時近用眼鏡を掛ける。などの適切な対応が望まれます。老視が始まる時期は緑内障などの目の病気も出てくる時期です。眼科専門医に相談してみましょう。

(かわばた眼科・川端 秀仁院長/浦安新聞20081010号)


 

Q 日帰り白内障手術はいつごろ受けたらいいでしょうか。
A  医師の側から見た手術の時期については…
▽進行した白内障を放置していますと、緑内障やぶどう膜炎を引き起こすことがありますし、水晶体(レンズ)が硬くなって手術がやりにくくなりますので、その前に手術
をして頂きたいと思います。
▽糖尿病の方の白内障では網膜の毛細血管が変性して出血を起こし、視力の低下を来たすことがありますので定期的に網膜(眼底)に異常がないかをチェックする必要があります。そのため、いつでも眼底が見える状態にしておかなくてはなりません。
 水晶体の濁りのために眼底が見えにくくなりますと眼底検査ができなくなるからです。従ってその様な状態になる前、早目に手術を行う必要があります。
 次に白内障患者さんの側から手術の時期を決める場合ですが
▽車の運転免許は矯正視力が0・7以上必要ですので0・6以下の方は手術が必要です。
▽眼鏡を使用しても新聞を読んだり細かい作業が不自由になったり、外での光がまぶしく見えにくいと感じるようになった時などが手術の時期と思われます。

(セントラル眼科・渡辺 邦彦院長/行徳新聞20080926号)


 

Q 昨日左目だけ視野の範囲が狭くなりました。上のほうが暗くなって15分くらいで元に戻ったのですが…(60歳男性)
A年齢、症状から考えて、一過性黒内症と思われます。一過性黒内症は、一時的に脳細胞への血流が悪くなることにより、数分間から数時間程度の発作的な神経脱落症状を来す疾患の一過性脳虚血発作(TIA)の一種です。
 原因の多くは、頚部内頸動脈や頭蓋内の主要血管が細くなり、一時的に狭窄している血管が閉塞する場合や、狭窄した部位にできた微小血栓が頭蓋内の血管に詰まる場合など、かなり進行した頚部・脳血管の動脈硬化性変化が原因となっています。
 症状が一過性で、完全に回復するため、軽く考えられがちですが、近い将来大きな脳梗塞になる可能性が高い疾患です。医療機関に相談されることをお勧めします。

(かわばた眼科・川端 秀仁院長/浦安新聞20080912号)


 

◎ 秋のアレルギー性結膜炎
 これより10月にかけて花粉のピークを迎えるのがブタクサ・ヨモギなどの雑草類です。毎年これらの花粉アレルギーに悩まされる方も多いと思います。
 それに続いて10月になるとアキノキリンソウの花粉飛散が始まり、その期間が11月まで続きます。
 また2月から4月の春の時期のみと思われているスギ科の中にも10月から12月初めにかけて花粉を飛散するものがあります。
花粉が目や鼻の粘膜に触れると粘膜の免疫細胞はこれに反応し、抗体を大量に産生します。これがかゆみの化学物質を詰め込んだ細胞を活性化させ、ヒスタミンやセロトニンを放出、そのことが神経を刺激して強いかゆみを引き起こしたりするのです。
 秋の行楽シーズンです。外出後、急に目のかゆみを感じて、こすったりすると、角膜や結膜を傷つけます。
 かゆみが発生したらすぐに眼科を受診し、抗アレルギー剤や炎症を抑える等の点眼薬を使用し、できるだけ早くかゆみを抑え、混合感染を防ぐようにしてください。

(セントラル眼科・渡辺 邦彦院長/行徳新聞2008829号)


 

Q 紫外線の眼への影響は?
A 紫外線の肌へのダメージは周知の事実となっていますが、目への影響はあまり意識されていません。紫外線の影響で起きる目の病気は、急性と慢性に分けられます。
 急性角膜炎(雪目)はスキーや海水浴など一度に大量の紫外線を浴びることが原因で起こります。紫外線により黒目の表面が損傷し、眠れないほどの激しい痛みで発症します。
 慢性的な紫外線の影響では「翼状片」や白内障が生じます。「翼状片」は、白目の組織が異常に増殖し黒目に食い込んでしまう病気で、瞳孔の近くまで白目が侵入すると視力障害をきたします。加齢とともに進行する白内障の内「皮質白内障」も紫外線が濁りの原因となるたんぱくの凝集に関係しています。
 紫外線を遮断する適切な眼鏡やサングラスの装用で予防を心がけましょう。

(かわばた眼科・川端 秀仁院長/浦安新聞20080808号)


 

◎ 糖尿病が引き起こす合併症
 糖尿病が原因で起こる目の病気には糖尿病性網膜症のほかにも次のようなものがあります。
1.糖尿病性白内障
 このタイプの白内障は、老化が原因で起こる加齢白内障とは発生の原因が違うために、主な症状である「目がかすむ」などの状態が早い時期に現れてきます。これは血糖値の高い状態が続きますと、水晶体の中のブドウ糖の濃度が高まり、本来透明であるべき水晶体が濁ってきてしまうためです。
2.新生血管緑内障
 糖尿病が進行して、網膜の血管が詰まってきますと、新生血管というとてももろい血管が虹彩や毛様体という部分にまで発生することがあります。この新生血管が眼球の中の循環液である房水の出口をふさいでしまうと、房水が排出されず、眼圧が上昇し、緑内障を二次的に引き起こして発症します。
3.眼筋マヒ
 高血糖の状態が長く続きますと、脳の血管も侵されてきます。そのため、神経にも十分な酸素や栄養が行き渡らなくなり、障害が起こります。特に、眼球を動かす筋肉(眼筋)を支配する神経が侵されますと、眼球の動きが悪くなり、物が二重に(だぶって)見える複視の症状が出てきます。この状態を眼筋マヒといいます。
 これらの病気を引き起こさないためにも早期の検診が大切です。

(セントラル眼科・渡辺 邦彦院長/行徳新聞20080725号)


 

Q 今朝から小学1年生の子どもの両目が赤く充血して、まぶたも腫れて目ヤニも出てきました。数日前から発熱し、のどの痛みを訴えていました。眼帯をさせて登校させましたが大丈夫ですか? 
A 眼帯をすると小学校低学年では弱視になる可能性もあるので、すぐにはずしてください。症状からプール熱の可能性が高いと思われます。プール熱は正式には咽頭結膜熱といい、アデノウイルス(主として3型)感染でおこる急性結膜炎の1種です。感染してから5~7日で発症します。直接有効な治療薬はありませんが、症状に応じて混合感染を予防したり、炎症を押さえるための点眼薬を眼科医より処方してもらうことが大切です。感染力が強いので医師の許可があるまでは学校を休ませ、プールには入れないでください。点眼する時以外は目の回りに手を触れない、手洗いを励行する、など周囲への感染予防も大切です。

(かわばた眼科・川端 秀仁院長/浦安新聞20080711号)


 

◎ イネ科の花粉は今がピーク
 最近、目が急にかゆくなったと訴えて来院する患者さんがいます。もう花粉も飛んでいないのになぜ?と思われる方も多いと思います。
 実は、カモガヤ、ハルガヤなどの植物は今が花粉飛散のピークであることはあまり知られていません。これらイネ科の植物は、これから10月ごろまでの長期間、花粉を飛ばしますので、注意が必要です。また、2月から4月の春の時期のみと思われているスギ科の中にも10月から12月初めにかけて花粉を飛散するものがあります。
 花粉が目や鼻の粘膜に触れると粘膜の免疫細胞はこれに反応し、抗体を大量に産生します。これがかゆみの化学物質を詰め込んだ細胞を活性化させ、ヒスタミンやセロトニンを放出、そのことが神経を刺激して、強いかゆみを引き起こしたりするのです。
 外出後、急に目のかゆみを感じて、こすったりすると、角膜や結膜を傷つけます。かゆみが発生したら、すぐに眼科を受診し、抗アレルギー剤や炎症を抑える点眼薬などでできるだけ早くかゆみを抑え、混合感染を防ぐようにしてください。

(セントラル眼科・渡辺 邦彦院長/行徳新聞20080627号)


 

Q 小学生の子どもが今年はじめて学校の検査で視力低下を指摘されました。メガネはできるだけ掛けさせたくないのですが…。
A 視力低下というと近視になっているのではと考えがちですが、仮性近視(調節緊張)や遠視、乱視の場合もあります。特に初めての視力低下の場合は、調節麻痺剤の点眼薬を用いた屈折検査や、ピントの遠近切替えのスムーズさなどを調べる調節検査が必要です。調節緊張がある場合は目薬や、視力訓練などで治療します。近視でも両眼の視線の向きに問題がなく視力が0・7以上ならメガネは掛けないでもよいでしょう。もちろん学習への支障などを考慮して眼鏡処方が必要になる場合もあります。適切に処方されていれば、メガネの装用が近視を進めるという論文はありません。また遠視で視力が低下している場合にはメガネを装用しないと学習に障害がでることもあるので要注意です。

(かわばた眼科・川端 秀仁院長/浦安新聞20080613号)


 

◎ 直線がゆがむ黄斑上膜
 直線がゆがんで見える目の病気に「黄斑上膜」があります。目の奥の内側には網膜というカメラのフィルムの役目をしている所があり、そのほぼ中心部に直径約6ミリほどの「黄斑部」という極めて大切な部分があります。ここでほとんどの細かい物を見ています。例えば、本を読む時、読もうとする文字は必ずこの黄斑部という所に像が結ばれているのです。従って、ここに異変が起こりますと、周りは正常に見えていても、読もうとする文字が見えにくくなってしまいます。
 黄斑上膜とは、この黄斑部の表面に膜ができる病気です。加齢とともに眼球の中央部分を満たしているゼリー状の硝子体が収縮し、網膜から離れていきますが、その一部が黄斑部の上に残り、膜となることが主な原因です。この膜が収縮すると、網膜にしわが寄り、柱や四角い窓のような直線状の物がゆがんで見えたり、眼鏡をかけても新
聞が読めなくなるほど視力が落ちたりします。症状の進行はゆっくりのため、片方の目が正常ですと、気が付かないこともあるので、注意が必要です。
治療対策に薬剤はなく、手術となります。
 矯正視力が0・5~0・7になったころが手術の目安です。これといった予防法がありませんので、症状があれば早めに眼科受診されることを勧めます。手術時期を逃さないことがとても大切です。

(セントラル眼科・渡辺 邦彦院長/行徳新聞20080523号)


 

Q 加齢黄斑変性症の原因と予防は?
A 加齢黄斑変性は老化に伴う病気です。老化の原因として活性酸素の関与が有力視されています。活性酸素は、殺菌作用を持つなど有用である反面、過剰に発生すると、細胞や組織を傷つけます。ヒトには活性酸素を消去する抗酸化酵素が備わっていますが、40歳を過ぎる頃からこの生成機能が低下し、ダメージが蓄積しやすくなります。また、活性酸素は紫外線や青色光、タバコ、過度の飲酒、ストレスなどさまざまな外的要因により過剰に発生します。そこで予防の第一は、ストレスのない規則正しい生活を心がけることです。また黄色系のサングラスなどで強い光(特に青色光)を避けることや禁煙も大切です。栄養面では、ビタミンC、E、ルテイン、亜鉛をとる補助療法が予防に役立ちます。しかし確実に予防できるという方法はありません。早期発見につとめることが大切です。

(かわばた眼科・川端 秀仁院長/浦安新聞20080509号)


 

◎ 多焦点老眼鏡にはコツがいる
 老視は老眼ともいわれ、加齢により水晶体の弾力性が弱くなり、近くを見るときの調節がうまくできなくなることです。つまり、老化現象であり、防ぐことはできません。 40代半ばごろから始まり、薄暗い所で本や新聞が読みにくくなったり、近いところの物を見ると目が疲れやすくなるなどの症状が現れます。
 矯正用の眼鏡には、手元だけがよく見える単焦点レンズのものと、手元から遠くまで見える多焦点レンズがあります。見栄えの良さや、かけはずしの手間が省けることなどから最近ではレンズの境目のない多焦点レンズを使った老眼鏡の人気が高くなっています。
 しかし、多焦点の老眼鏡を持っている人の4分の1は、せっかく作った老眼鏡を使用していないとの報告があります。作ってはみたが、とても使いづらいと訴えて来院する患者さんも多く見受けます。
 その理由としては、多焦点の老眼鏡はレンズの下から上へ行くに従い、近くから遠くへと徐々にピントが移るために、ピント合わせには視線や顔の動かし方に多少のコツがいる場合があることにも起因しています。
 また、遠近用のほかにも、5㍍ほどまでよく見える中近用は主に家事中心に使う時に、1㍍までの近近用は主にパソコンとデスクワークをする方に適しています。使用される方の用途に合わせて作られた方がより使いやすい老眼鏡となる場合もあり、特徴や使い方を知った上で使用することが大切です。
老視(眼)は加齢現象で進行します。徐々に度が合わなくなりますので、2年に1度は必ず専門医で検眼することをお勧めします。

(セントラル眼科・渡辺 邦彦院長/行徳新聞20080425号)


 

Q 眼鏡購入費用は医療費控除の対象になりますか?
A 通常の近視や遠視、乱視、老眼のための眼鏡は医療費控除の対象にはなりません。ただし医師が治療に必要と認めた眼鏡で、保険給付(前回Q&Aで説明)を受けなかった場合には、医療費控除の対象になることがあります。厚労省が指定している対象疾患は、「弱視・斜視・白内障(術後)・緑内障・調節異常・不等像性眼精疲労・変性近視・網膜色素変性症・視神経炎・網脈絡膜炎・角膜炎・角膜外傷・虹彩炎」です。
 医療費控除の申請には、「疾患名」と「治療を要する症状」が記載された医師による眼鏡処方箋(の写し)および、眼鏡を購入した際の領収書(レシートは不可)が必要です。なお弱視治療に必要なアイパッチなども医療費控除の対象となります。詳しくは主治医に相談してください。

(かわばた眼科・川端 秀仁院長/浦安新聞20080411号)

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