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耳鼻科


 
◎ 花粉症の薬について
 今はつらい症状を予防的に抑えたり、改善するいい飲み薬があります。主にくしゃみ、鼻水を抑える抗ヒスタミン薬、鼻づまりに効果がある抗アレルギー剤、すべてのアレルギーの症状を強力に抑えるステロイド(副腎皮質ホルモン)などの内服薬が一般的です。
 スギ花粉がたくさん飛んだ次の日には、「昨日は鼻づまりで眠れなかった!」という方がたくさん受診されますが、できれば、眠れぬほどひどくなる前に来院し、抗アレルギー剤とステロイドの点鼻薬を使用することをおすすめします。一度、大量に花粉が鼻に入って鼻粘膜が腫れてしまうと、腫れを抑えるのはむずかしくなるためです。
 花粉症の代表的な症状は鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、充血などですが、口やのど、耳など体のほかの部分にも多彩な症状が出ることがあります。異変に気づいたら早めに医師に相談しましょう。
(なな耳鼻咽喉科・浜野 ナナ子院長/浦安新聞20090213号)

 
Q 私は花粉症ではありませんが、花粉症は、加齢すると突然発症するケースが多いと聞きました。できれば発症しないようにしたいのですが。
A アレルギーの発症は小児期から十代、二十代といった若い世代が圧倒的に多いです。スギ花粉症の発症は、ひと昔前までは十歳からといっていましたが、最近は低年齢化し、二~三歳でも発症します。
 スギ花粉発症の予防はむずかしいと考えられますが、スギ花粉を吸入しないことでしょうか。スギ花粉症が発症する前の数~十数年前からスギに対する感受性ができあがっています。採血をするとわかりますので、採血をして、自分にアレルギー体質があるのかないのか、スギに対する感受性をもっているかを調べて、すでにもっていたら、シーズン中の外出時にマスクをした方がいいでしょう。
(なな耳鼻咽喉科・浜野 ナナ子院長/浦安新聞20090109号)

 
Q 鼻づまりといびきで悩んでいます。鼻づまりが治ると、いびきは治りますか?(28歳女性)
Aいびきは睡眠のときに息を吸う通り道である上気道のどこかが狭くなって、異常音が出現している状態です。いびきは鼻がつまっても起こりますし、口蓋垂(いわゆる、のどちんこ)が長くてもいびきをかきます。また、あごが小さい人は、口腔が狭くなるので、いびきをかきやすくなります。肥満も原因のひとつになります。体重が増えると、口腔内にも脂肪がつき、気道が狭くなります。また、いくつかの要因が重なっている場合も少なくありません。鼻閉があるのならば、鼻閉の原因を精査し、治療するといびきが治ることも期待できます。いびきや睡眠時無呼吸は中年以降の高血圧や狭心症、心筋梗塞と深い関係があります。一度耳鼻咽喉科の先生に診てもらうことをおすすめします。
(なな耳鼻咽喉科・浜野 ナナ子院長/浦安新聞20081212号)

 
Q 5歳の息子ですが一カ月前より咳が止まりません。小児科の先生に耳鼻咽喉科を受診するように言われたのですが…。
A 咳の原因はたくさんありますが、風邪に伴う咽喉頭炎、気管支炎、肺炎、心因性などの他に、鼻炎や副鼻腔炎の後鼻漏が原因で咳が長引いてしまうことがあります。
 特に副鼻腔炎は、鼻の奥に鼻汁がたまるため鼻炎の存在に親が気づかないことも珍しくありません。
 大人と比べて小児は、嚥下機能も未熟なため、粘張な鼻汁が喉にたまりやすく、咳の原因になりやすいため鼻の治療を行うことで咳が止まることもよくあります。
 小児科で胸の病気でないことを診断してもらっているのであれば、お近くの耳鼻咽喉科にご相談してみてください。
(なな耳鼻咽喉科・浜野 ナナ子院長/浦安新聞20081114号)

 
Q 息子の中耳炎がひどく週一回通院して一カ月になります。こんなに長く、頻繁に通院が必要なのでしょうか。
A 中耳炎が治るのに時間がかかるのは、中耳という(鼓膜の内側の)部屋が解剖学的に奥まったところにあり複雑な構造をしていること、子どもは中耳や耳管機能が未熟であること、風邪で増悪することなどが原因としてあげられます。風邪や鼻炎による鼻閉や鼻汁が鼻腔奥に貯まることによって中耳炎は引き起こされ、また難治化することが多く、鼻の治療は重要です。鼓膜切開後の耳漏の清掃とともに、まめに治療すればするほど、治りが早いことが多いのです。抗生物質が効きづらい耐性菌が蔓延し、中耳炎が難治化している時代ですので、ご家族も耳鼻科の長い通院は大変でしょうが、がんばってお子さんの中耳炎を治してあげてください。
(なな耳鼻咽喉科・浜野 ナナ子院長/浦安新聞20081010号)

 
Q 6月ごろから、朝の鼻水が止まりません。昨年の秋にも同じような鼻水で困りました。クーラーの部屋に入ると、同じ症状がでます。
A 春、秋など、季節の変わり目に鼻水がでるのは、アレルギー性鼻炎の特徴的な症状です。
 家のホコリやダニを原因とする鼻のアレルギーは、日本人に多くみられるアレルギーです。ホコリやダニは、一年中どこの家にもあるアレルゲン(アレルギーの原因)ですが、気温差や天候の変化が鼻を刺激して、アレルギー症状がでやすくなります。アレルギーかどうかは皮内テストや血液検査で診断できます。通年性の鼻アレルギーは、薬の内服で楽になることも多いですが、レーザー治療も効果があります。また、アレルゲンを減らす努力をすることも症状軽減につながります。お近くの耳鼻科にご相談してみてください。
(なな耳鼻咽喉科・浜野 ナナ子院長/浦安新聞20080912号)

 
◎ 鼻閉のレーザー治療について
 レーザーで鼻閉が改善されるかは、鼻閉の原因によります。外来でおこなっている鼻のレーザー治療は、下鼻甲介という、一番手前の粘膜にレーザーをあてる治療です。下鼻甲介は、アレルギー反応が起こるところで、その粘膜をレーザーで丈夫にすることにより、アレルギー反応を抑え、アレルギー性鼻炎の鼻閉、鼻汁、くしゃみなどの症状を軽減します。
 アレルギー性鼻炎以外にも、血管運動性鼻炎、好酸球増多性鼻炎など、症状が似た鼻炎もあり、このような鼻炎の鼻水には効果は期待できません。しかしながら、あらゆる鼻炎による鼻閉はレーザー治療で軽快することもあります。また、副鼻膣炎のように、膿性鼻汁が鼻腔内に貯留していて鼻閉を起こす場合は、レーザーは無効で、繰り返し鼻汁を清掃したり、ネブライザー治療などで治療します。
(なな耳鼻咽喉科・浜野 ナナ子院長/浦安新聞20080808号)

 
Q アレルギー体質ですが、花粉症など何か対策はありますか?
A 2~4月のスギ花粉だけでなく、5~6月に飛ぶカモガヤや、9~10月のブタクサの花粉症を合併していたり、通年性アレルギーがある方には、鼻の粘膜を切除する手術が効果的です。しかし、この手術を受けるには、一般的に10日前後の入院が必要です。これに対し、鼻の入り口の鼻粘膜を広範囲に焼却する「レーザー治療」は、外来で手軽に誰でも受けられます。このレーザー治療は、花粉症の1~2カ月前に受けると、花粉症の症状も軽くすむため、重症のスギ花粉症をお持ちの方にお勧めします。ただし、レーザー治療を受けてから約1~2週間は鼻汁が増えたり、鼻閉が強くなったりしますので、治療を受ける時期を選択された方がいいでしょう。一年中鼻が詰まっている方、花粉症の症状が薬では不十分な方は、かかりつけの専門医に相談なさってみてください。
(なな耳鼻咽喉科・浜野 ナナ子院長/浦安新聞20080711号)

 
Q 2歳の娘ですが、耳あかそうじをすると痛いといって取らせてくれません。痛いのは病気でしょうか。
A 耳垢がたまる外耳道は知覚が過敏なところで、そっといじっても痛みを感じることがあります。特に、外耳道の奥の方は、皮膚のすぐ下は骨なので痛みを感じやすい場所です。耳あかの取り方ですが、耳の穴の中がなるべく良く見えるような明るいところで子どもを寝かせ、耳介を上の方へ軽くひっぱると外耳道がより見えやすくなります。耳垢がありましたら、細めの綿棒で耳垢よりやや奥から手前にと綿棒で拭き取るように耳垢をとりましょう。この時、急に奥に入れ過ぎないように注意します。すでに大きな耳垢が貯まってしまっているときは、お近くの耳鼻科の医院にご相談ください。お子さんの耳垢掃除は一週間に一度くらい、まめにやるように心掛けましょう。
(なな耳鼻咽喉科・浜野 ナナ子院長/浦安新聞20080613号)

 
Q 6歳の娘ですが、扁桃腺が大きくて、とるべきか悩んでいます。
A 40~50年くらい前まで、扁桃腺が少し大きいだけで、扁桃腺を取る手術をしていたようです。現在では、適応のある場合のみ、扁桃腺摘出術を行います。その適応とは、毎日大きないびきをかいて苦しそうに寝ていたり、無呼吸がある場合、また、扁桃腺が化膿しやすく、年に4回以上急性扁桃炎を起こす場合です。いびきは以前、病気ではないと認識されていましたが、いびきにより、睡眠障害や低酸素状態を引き起こすことがわかり、治療が行われるようになりました。また、扁桃腺やアデノイドが病巣となり、鼻炎や中耳炎、風邪などの感染症が難治化していることも少なくなく、扁桃腺とアデノイドの手術をすると、扁桃炎ばかりではなく、鼻炎、中耳炎が良くなる症例もいます。一度専門医にご相談されてみてください。
(なな耳鼻咽喉科・浜野 ナナ子院長/浦安新聞20080509号)

 
Q 数日前からくしゃみ、鼻水が出ています。花粉症でしょうか。
A 2月から4月の間に飛ぶスギ花粉によるアレルギーは、7~8人に一人の日本人に発症している国民病ともいえる病気です。また、スギ花粉を昼間にたくさん吸入してしまうと、数時間後に鼻の粘膜が腫れて、夜になってからの強い鼻づまりの原因となります。
 風邪の初期症状でも同様な症状が出ますし、家のほこりやダニなどの通年性鼻アレルギーでも、季節の変わり目に同様の症状が出ます。
 鼻粘膜の状態を診察すると、風邪の急性鼻炎なのか、アレルギー(スギ花粉症を含めて)なのかを診察できることもありますし、アレルギーが疑わしいときは、血液の検査やパッチテストでスギ花粉症であるか、アレルギー体質がどの程度あるかがわかります。
 お近くの耳鼻咽喉科でご相談ください。
(なな耳鼻咽喉科・浜野 ナナ子院長/浦安新聞20080411号)
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