Q1 体重は比較的少ないのに中性脂肪が多く、食事に気を使っているのにコレステロール値が高いと言われます。
Q2 ウエストが85㎝以下になりません。
Q3 血圧が高くて困っています。
Q4 3カ月で14㎏も体重が増え、ヒザの痛みに悩んでいます。
A 中性脂肪や悪玉コレステロールは、甘いものや脂っこいものを摂りすぎると増えてきます。しかし、必ずしも肥満を伴うとは限りません。中性脂肪や悪玉コレステロールを分解する力は、年齢とともに弱くなるからです。
40代の方が若い頃と同じような食事をとると、糖質や脂質が完全に分解されず体内に残り、中性脂肪やコレステロールの値が上がります。こうなると、食事制限だけでは改善しません。厚労省の推奨値にするため、「内服」をおすすめします。ただ、過体重の場合は、食事療法に期待することが可能です。標準体重で中性脂肪値が高い方は、糖尿病の可能性もあります。
ダイエットを試しても体重が減らないということでしょうか。男性ならばメタボリック症候群も心配です。減量のやり方が間違っている可能性があります。「炭水化物抜きダイエット」などを実践する方がいますが、ご飯やパンなどの主食よりむしろ、果物、お菓子、アルコールなどの摂りすぎが太る要因になっている場合があります。食生活を見直し、食べた物をチェックしてみましょう。
まず、1日の塩分摂取量を調べましょう。日本人の場合、家庭料理からも、多くの塩分を摂取しています。外食ではさらに増えます。1日の塩分摂取量が平均2~4gの民族に高血圧の人はいないといわれます。日本人の食事には1日12~15g以上の塩分が含まれることが多く、血圧を下げるには少なくとも10g未満ないし7g未満の制限が必要です。長期の高血圧は血管を固くし、動脈硬化を引き起こします。改善方法は薬による治療が最適です。
ヒザの痛みは、急に太ってしまったことが原因です。腰痛も併発しやすくなり、運動量が減ります。すると、さらに体重が増えてしまい、悪循環になります。体重増加の原因は、単純性肥満だけではなく、甲状腺機能の低下や副腎疾患などの内分泌疾患が考えられ、内科にかかる必要があります。医師と相談のうえ、食事療法・運動療法メューを決め、減量治療に入ることが回復への近道です。
症状の改善と予防のために
Q1~Q4のような方の場合、大切なことは「少しでも早く医療機関にかかること」です。「肥満」「高血圧」と一口に言っても、原因や治療法は一人一人まったく違います。体の状態を調べてもらい、専門の指導を受けてください。
また、いま健康だと感じていても、ある日突然「太ってしまった」「血圧が上がった」と気づき、慌てる方がたくさんいます。症状が進んだあとの治療は時間もかかり、改善も遅くなります。特に自覚症状が無くても、年に一度は健康診断を受けるようにしましょう。簡単に測れる体重や血圧は、自宅で測定する習慣をつくりたいですね。予防には「日々の自己チェック」を欠かさないことが何より大切です。
(ベリークリニック・増田 美央院長/行徳新聞20080912号)